工芸の可能性

工芸は、伝統的な品物のことだけではありません

工芸品ときいて、何を想像しますか。
壺、花瓶、皿や小箱を想像する方が多いでしょう。
それらは間違いではありませんが、それらが全てだと思うのは少し早計です。

工芸品には、過去から受け継がれてきた形状があります。
また、形状だけではなく技術も工芸の一端です。

一つの工芸品を、素材、技法、色、質感、作り手という視点で見ていくと、そこには、現代社会へ広がる大きな余地があります。

日本の伝統には興味があるが、壺を置く場所はないし着物も着ない。
そのような方は非常に多いです。

過去の文化を現代にそのまま当てはめる必要はありません。

壺を作るための技術とは何か。
着物を作るための反物を使うと他には何ができるのか。

あなたのお気に入りの腕時計に、漆の深い艶をまとわせる。
手に程よくおさまる焼き物のざらざら感を、ドアの取っ手として毎日触れる。

陶芸の釉薬が生む深く複雑な色合いを、洗面台やカウンターの一部に使う。

工芸の可能性は無限大。
自然な形で現代に取り入れることで、新たな刺激を生み出します。